Marvelコミック原作の人気アメコミヒーローが実写映画化。
X-MENやハルクなどに続いてMarvel作品の実写映画化が続く中、
ついにアイアンマンも映画化される、と情報が流された時は至る所で沸き上がりましたね。
後に続く、「アベンジャーズ」シリーズの一作品でもあるので
原作、映画ともに人気の作品です。
あらすじは下記より

天才発明家であり軍事企業「スターク・インダストリーズ」の社長である
「トニー・スターク」は、アフガニスタンで自社製品のプレゼンを終えた帰りに
現地のゲリラ「テン・リングス」襲撃に巻き込まれ、
気がつくと洞窟に拉致されていました。
胸には車載用バッテリーに繋がった電磁石が取り付けられており、襲撃の際、
飛び散ったミサイルの破片がトニーの心臓周辺に突き刺さったため、
電磁石で破片を引き留めておかなければ1週間で命を落とすというのです。
解放の条件として「ジェリコ」の組み立てを強要され、
やむなく「ジェリコ」製造に取り掛かったトニーは、同じく捕虜となった
「インセン博士」の協力を得ながら、ゲリラの目を盗んで密かに
膨大なエネルギーを生み出す「アーク・リアクター」の小型版を作りはじめました。
胸に接続することで生命維持を可能にするこの装置を完成させたトニーは、
鉄製の強固なアーマー「マーク1」を作り上げ、インセン博士を犠牲にしながらも
脱出に成功します。

国を守るために作った自社製品がゲリラの手に渡り、
またその武器により目の前で若い兵士たちが殺されたことへの後悔から、
記者会見で軍事産業からの撤退を宣言します。
そして、テロ撲滅に貢献すべく、マーク1に代わるアーマー
「アイアンマン(マーク3)」を完成させます。
テロとの戦いをはじめるのでした。

若くして天才発明家と超巨大企業の社長という結構な名誉をお持ちですが
本人は1クセも2クセもある性格で、秘書のペッパーは毎日悩んでいます。
何もかも持っているようですが、お茶目なところもあり、
憎めないキャラをしているので、見やすかったですね。
ロバート・ダウニー・Jrもはまり役で、「何か食えないオッサン」という雰囲気が
よくでていて好感が持てます。
周辺にいる人物たちも主人公を食わない程度にいい味出していますが、
あの眼帯の「ニック・フューリー」はアベンジャーズにも登場する
重要なキャラクターなので1人だけ濃いのは仕方が無いですがね。
AIの「ジャーヴィス」も一癖あり、AIなのに雑なんですよね。

アイアンマン・マーク3を製造するまでの過程を丁寧に描いているのは好評価です。
腕からのキャノンや飛行するのにも実験と実証と修正箇所などを見せているので
実写映画化ということでCGも使い、「リアルに見せる」というが求められますが、
そういった所もリアルであり、本作のおもしろい部分じゃないでしょうか。
ありそうだけど、具体的にはよくわからい。というのがよく出ています。

テロ撲滅という美名の下にやっていますが、
実際そんなに甘いもんじゃありませんし、そこをどう描くのかと思えば、
話はスターク・インダストリーズを乗っ取ろうとする奴らとの話になるので、
そこについての話は難しいのでしません。
って言う風に流されているのが何とも残念な点ですね。
本格的にこのテーマを扱うと少し思い作品になりそうなので避けたんでしょうか。
原作は読んだ事無いので分りませんが原作も扱ってないんですかね。

全体をとおしては非常に出来がよく、丁寧に作られており流れる音楽やSEも
ちょうどいい感じです。本作は殺している部分が少なく「1つ1つが平均的に良い」
といった感じです。