X-MENシリーズの主人公、ウルヴァリンにスポットを当てたスピンオフ作品。
ウルヴァリンの過去のお話でミュータントとしての苦悩やあの爪などの
経緯を語っています。
ざっとしたあらすじは

1845年。まだ幼いウルヴァリン少年「ジェームズ・ハウレット」は誤って
実の父を殺害してしまいます。
その後兄の「ビクター・クリード」と共に驚異的な再生能力で1世紀以上生き続け、
様々な戦いに身を投じていきますが、
そこに目を付けた「ウィリアム・ストライカー」大佐は2人を
ミュータントチーム「チームX」に勧誘します。
そこで様々な任務をこなしていくんですが、非道なやり方に
ジェームズは次第に疑問を抱き、脱退します。

その6年後、ジェームズはローガンと名を変え、
カナダで恋人の「ケイラ・シルバーフォックス」と共に
平和に暮らしていたんですが、そこへストライカー大佐が現れ
チームXを殺し歩いている人物がいる事を知らされます。
その正体はビクターで、ついにはケイラまでも手をかけ、
ローガン自身も瀕死の重傷を負わされます。

復讐に燃えるローガンはストライカー大佐の「ウェポンX」計画に参加し
絶対強固の超金属「アダマンチウム合金」の爪を宿し
新たに「ウルヴァリン」という名前を変えて、新たな戦いに挑みますが
その中で様々な思惑が彼を阻んでいくのです。
ざっとこんな感じでしょうか。

原作はもうだいぶ前の作品で既に出来上がっているので
非常に完成度は高いです。
アクションはシリーズを通してお墨付きですし
特に前作などではメカニカルなものが多く出ていて
近未来型のセットの上でのアクションが多くあったと思うんですが
今作は打って変わってド田舎や密林、路地裏などが多くあり
よりウルヴァリンの猛々しさを現していて非常に良かったです。

物語も原作に準じていますし、その原作も非常に良い出来なので
108分という短い時間で様々な人物の思惑が交差しているんで
実に内容の濃い作品でした。
ウルヴァリン一人に焦点当てているので、その分前作よりも
より濃い作品になったんでしょうね。

今回はウルヴァリン、セイバートゥース以外にも
ガンビット、デットプール、ケストレルなども登場します。
原作での濃いキャラクターをどう馴染ませるのかと思ったんですが
以外にというか控えめになっていましたね。
外見的には、ウルヴァリンの黄と黒がほぼ黒一色になっているので
その例に漏れず地味にアレンジされています。

X-MENシリーズは全部見ていますし、原作も少しかじっているので
個人的に十二分に楽しめました。
スピンオフ作品というのはどうしても本編を引き延ばして
語られる印象があり、期待はずれなものが多い中、
本作は原作がしっかりしているのでその辺は問題なかったですね。
実写映画から入った人はやはりおもしろかったんじゃないかと思います。
原作ファンはもう、ここまで来ると受け入れているでしょうし、
何より嫌なら見ていないでしょう。
良い作品でした。

しかし、このシーンは動画で見るとそれほどなんですが、
静止画で見るとすごい破壊力がありますね。
「にゃーーー!!」
という感じです。
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